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球状硝石の採集 第二話 「ソネル村到着」

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■到着

夕刻……日が沈むころになってようやく馬車は村の入り口へと到着した。
村には家畜小屋を併設する畜産農家の家が多く見られ
店の類はあまり見受けられないように見える。

家々にはまだ明かりがついていて
ときおり夕食の香りが漂ってきていた。


レン:「わ~わ~~わ~~~。」
   (ぐるりと首をめぐらせて視界一面、飛び込んでくる景色を味わう。
    植生はどうか?鳥は歌うか?とか。 無意識に謳は紡がれて謳われる時を待っている。)


オルト:「まず、あちらに向かいます。」

オルトが指差す先は、4、5軒の家の明かりが集まったところだった。
話によるとこのあたりの名主と親戚の家がそこに集まっているとのこと。

オルト:「今夜は、名主のカーター殿の家に泊めていただきます。女性の参加者を想定していなかったので…空いた部屋が無ければ教会に行っていただくかもしれませんが。」

アーキス:「・・・名主・・貴族?・・・ただの村長?」
(なんとなく聞いてみる)

オルト:「このあたりで名主というと、実際に領権を持つ貴族の下で村を治める役をするかたのことを指しますね。なので領主に任命された村長だと思ってもらえればいいかと思います。」
    (アーキスの問いに少し考えて、応える。)

オルト:「教会は、さらに1キロほど坂を下ったところにあります。」

レン:「レン、一緒のお部屋でも大丈夫ですぅ? ルカさまが別が良いならルカさまと一緒で。」
   (雑魚寝だろうがなんだろうがあまり気にしないちみっこ。
    ルカや泊めてくれるカーターの都合優先で。)

ルカ:「あ、空いてなかったら別に一緒でいいんじゃない?
    わざわざ1キロ離れたとこまで行くのもなぁ」
   (あっさりそう言って、雑魚寝に同意)

オルト:「では、別に一緒で構わないと伝えておきましょう。」
   (そういうものか、と頷いて理解を示した。)


そうこうするうちに、何事もなく馬車はカーター邸前に到着する。
馬小屋の管理をしているらしい馬子が、「魔法学院の方々がみえたぞー。(みえた=いらっしゃった の意)」
と声をかけながら馬を止めると、御者もそのまま馬を馬子に任せて手綱の手を放した。

オルト:「それでは降りましょうか。 一旦カーター殿に挨拶をしなければ。」
    (やっと到着したことにニコニコとしながら馬車を降りる。)

アーキス:「・・・・・到着?」
   (馬車が止まれば、荷物を手に馬車から降りる)

アーク:(馬車から降りるとぐーっと背を伸ばし周りを眺める)
    「ふぅ・・・ようやく着いた。
     ・・・さて、せっかく用意してもらったんだ
     メシとねぐらの世話になろうかね
     ・・・・・・世話してくれるんだよね?」

オルト:「もちろんです。」
    (アークの問いかけに快く応える。)


エル:「やー、着いたねーっ。こう、知らない村や街に来るとワクワクするよねー?アレ?…って、皆降りてるし…。」
   (村を眺めて一人テンションが上がるや否や、既に馬車に残っていない面子にしょんぼりしながら馬車を降りる)


ホリィ:「着いた着いたーっと。はぁ、よっこいしょーっと。」
    (馬車を降り、腰に手を当て体を伸ばす)

べきべきべき、と背中の骨が音を立てる。
もう三日も同じ行程が続いたら体が固まってしまうんじゃないかな。と思った。


ルカ:「やっと着いたー。
    さて、と。まずは挨拶に行くんだっけ」
   (んー、と大きく伸びをして周囲の様子を見回す)

到着の声を聞いて屋敷の中がにわかに活気付いているのがわかる。
馬子に呼ばれたらしい男が、オルトを案内しにやってくる。
オルトは顔見知りらしく世間話をしながら入り口のほうへと歩いていった。


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■名主邸


一行は大きなテーブルのある部屋へと通される。
どうやらテーブル一つでは足らなかったらしく、二つのテーブルを繋げ、
その周囲に椅子が並べられていく。準備を見る限り全部で14,5人の人間が卓につくようだ。


そんな中、恰幅がよく大柄な男が部屋へと入ってくる。
カーター氏:「ようこそ、いらっしゃいました。 オルトさん。こちらの方々が助っ人の?」
     (オルトににこやかに言って握手をすると、レンたちの一行を振り返って訊ねる。)

オルト:「えぇ、今回は冒険者ギルドのほうに依頼を出して、不慮の自体にも対応できる方々をお連れしました。」
    (カーターの言葉に、なにやら気恥ずかしそうに答える。)

カーター氏:「前回は、狼の遠吠えにもおっかなびっくりでしたものなぁ。」
     (はっはっは、と愛想よく笑いながら頷いて)

オルト:「今回もお世話になります。 ……前にお話していた焼き菓子と薬についてはハンスさんに預けておきましたので。」

カーター氏:「おぉ…それはそれは……娘も喜びます。 っと、皆さんにご挨拶がまだでしたね。
       私が村長のカーターです。今回は是非よろしくお願いします。」
      (やたら丁寧に挨拶し、一人一人と顔をあわせようとする。) 

アーク:「オレはとれじゃーはんたーのアークだ
     よろしく頼む」
    (名主に簡単に挨拶)

カーター氏にとってみれば獣人をみるのが珍しいのか、フードごしにやたらと注目の目線を注ぎながら挨拶をしていった。


レン:「レンです。お世話になります、宜しくお願い致しますですぅ。」
   (取敢えずお世話になる人々に元気良くご挨拶。)

カーター氏:「こちらこそ、よろしくお願いしますよ。」
      (レンの姿に顔をほころばせて足をまげて挨拶)

レン:「伝承に詳しい方とかいらしたら、教えて頂きたいです~。」
   <この村にしかない伝承があるかもですぅ♪>
   (キラキラとした瞳で名主を見上げ、語り部や昔話に詳しい老人が居ないか尋ねる。)

カーター氏:「はて…昔話でしたら、ティーバのところの婆さんが話をしてくれたと思いますが…。 少し遠いので今日はやめたほうが良いでしょう。」
      (ふむー、と考えながら応える。)


オルト:「ルカさん、ホリィさん、エルさん、アーキスさんです。みなさんお若いですが、腕の立つ方々です。」
    (ニコニコとしながらさらりと残りのメンバーを紹介した。)

ルカ:「ども、よろしくね」
   (皆と共に軽く挨拶)

ホリィ:(にんまりと笑い片手を振ってご挨拶)

アーキス:「・・・・・・・・・」
(皆の後ろでぼけっと突っ立っている)

カーター氏:「えぇ、よろしくお願いします。」
      (順番に顔を確認するように挨拶していく。)

エル:「ども、エルディアスです。こちらの村は平穏そうですね~。のんびりと過ごさせて頂きます。あ、何かお困り事とかありましたら言ってくださいねー。」
   (笑顔で明主に挨拶)

カーター氏:「えぇ、ありがとうございます。 この村は若い人の手が足りて居ないので、そう言っていただけるとありがたいです。」
      (エルの言葉に、心底嬉しそうにしながら応える)


そんなこんなで話をしているうちに、テーブルの上では夕食の準備が始まっている。
一行はそのまま席につくよう促された。


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■食事~夜間

夕食の準備が続く中、そわそわとレンが動き出した。

レン:「ご飯の後とか…少し騒がしくても大丈夫ですか?」
   (背中のリュートを示して詩人であると告げ、謳っても大丈夫か様子を伺う。)

カーター氏:「もちろん大歓迎です。なに、田舎ですから大騒ぎしたってだれも怒りやしませんよ。」
      (レンのリュートを見て目をキラキラさせながら頷いた)

カーター氏は願ってもないことだと頷いた。
このあたりは旅のルートになることも珍しく、詩人に出会うこともそう多くはないようだ。

そしてカーター氏の家族や、親戚らしき人間も顔を出して席につき始めた。


レン:「わぁ~♪ 美味しそうですぅ。」
   (テーブルに並ぶ料理を見詰め、わくわくと「頂きます。」の合図を待つ。)

杯には酒が注がれ、簡素な料理が運ばれてくる。

カーター氏:「出来上がり次第運んでもらいますので、始めてしまいましょう。」
      
そういってカーター氏は立ち上がり『ガウディから来る友人と、頼れる助っ人の方々に』と付け加えて杯を掲げた。


当初は野菜を切っただけのサラダやら、ただのハムやらしかなかったが、
そこに徐々に火が通ったものが並び始める。


アーク:「あぁ少し聞いておきたいんだが、これから行く先で
     なにか危険なことや場所があるようなら教えてほしいんだ
     なにかあるかな?」
    (目深に被ったままのフードに隠れるように食事をしながら
     ざっくりと尋ねる)


カーター氏:「そうですね。 途中につり橋があることは聞いていますか?
       あれは渡る人数によっては結構揺れる上に、横をさえぎる綱の目も広く取ってあって
       バランスを崩せば落ちてしまう人もいます。実際今までに何人か落ちて死者も出ています。
       まぁ、猟師のかたぐらいしか渡らない橋なので改修もされませんが…もし渡るのでしたらご注意ください。」
      (恐縮そうに応え、焼いた肉を切り始める。)


ルカ:「そういえば、この辺りに地元の人だけが知ってる
    疲れとか怪我に効く温泉があるって聞いたんだけど、
    ここからどうやって行けばいいのかな。結構遠い?」
   (夕食を食べながら、話に聞いた温泉の場所と行き方を尋ねる)

おばさん:「あー、ソネル温泉のことだね。結構歩くよ? それに見つけられないかもしれないから、誰かに連れて行ってもらったほうがいいね。
      私も足が良ければ行くんだけどねー。もう若くないから。 近くに行くと、臭いがするんだわー。何?ちょっとへんなにおいが。
      でもあれがきくんだねー。きっと。」
     (ぺらぺらと話を続けながら、ポーツという男の名前を出して『彼なら絶対知っている。』と太鼓判を押した。)


ホリィ:「あー、そだ。この辺りって他になんか面白いとことかない?
     都会の喧噪を思わず忘れちゃったりとか地元民まっしぐらな感じのやつ。
     いくつかは調べてきたんだけど、観光マップに載ってないようなトコってないのかなァ。」
    (アーク、ルカに続き聞いてみた)

おじさん:「西側のほうに、池があるよ。 流石にもう凍ってないから滑って遊ぶのは無理だけど、鳥を眺めたり、
      釣りくらいならできるんじゃないかな。 …夏に来れば食える果物の木くらいあるんだがなぁ。」
     (近くの皿をホリィのほうに取ってよこしながら応える。)


レン:「コレ、なぁに?こっちのは???」
   <美味しいですぅ~~~♪>
   (ウマウマとご飯を喰らいながら馴染みのない食材について尋ねる。)

女性:「それは、元はお芋をつぶしたものなのよ? 
    このあたりで取れるお芋で、あまりたくさんは取れないけれども粘り気があってこういう料理に良く合うの。」
   (レンの問いに答えながら目の前の皿に山盛りに盛っていった。)

エル:「この村では特産品とか何かあるんすか?お酒とかー、珍味とかー。や、お土産に何か買っていこうかなーって思って。」
   (食事の片手間に尋ねる)

女性:「うーん。これといって特産品っていうモノはないけれども…今日出てるものだったらおばさんが作るピクルスが最高ね。
    夏からずーっと漬け込んでるのよ? 瓶が濁っててなんか見た目が怪しいけど。」
   (楽しげに笑いながら応え、またぺらぺらとお喋りを続けた。)

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ひとしきり食事が出揃い、何人かが腹が膨れて酒とお喋り専門になったころ、
一足先に、とアークが立ち上がった。

アーク:「わりぃが先に寝るわ・・・
     っと、ドコで寝りゃいいんだっけ?」
    (夕飯をいただくと、寝床を確認し早々に就寝)

周りの人がゆったりと寛ぎ出した頃を見計らい、レンはリュートを出して調弦を始めた。
調理や給仕役をしていたらしい家や親戚の女性連中も部屋に戻ってきて、
もてなす側ともてなされる側に別れていた会食の場はそのまま来客を囲んでの談笑の場へと姿を変える。

盛り上がりの中、アーキスは席を立って近くの人間に声をかけた。

アーキス「・・・・ちょっくら・・散歩してくる・・腹ごなし・・」

相手が了解の意を告げると、アーキスはそのまま夕空の下へと発っていった。


頃合を見計らって、レンがリュートを弾き
周りの目が向かったところで歌い始める。

レン:『♪日は翳り 薔薇色に染まる山々 労働は終わりを告げ。
    小屋に戻る羊達。 後追う山羊、今日はもうお休みの時間。

    家々に帰る男達。 誘う夕餉の暖かな湯気。
    一日の終わりを労い 酌み交わすエール。
    満ち足りた笑みに 穏やかな充足。 
    誘われるままに 杯を重ねて。

    今日も善き働きの一日。
    額に汗 迎える 愛妻(ツマ)の微笑み。
    明日も善き働きの一日。
    子等の笑顔を 明日の励みに。

    酌み交わすエール 杯を重ねて。
    酌み交わすエール 杯を重ねて。』
   (軽快なリュートの音に乗せ、来るまでに見た村の夕景を謳った。)


ホリィ:「ひゅーひゅー。いいねその顔、ゲッツ!ぁあー、ゲッツ!ッヒュー!」
    (テンションを上げてみた。終わったら銅貨の3枚入ったおひねりを投げてみる)

ホリィがやったのを見てそこからいくつものおひねりが飛んでくるようになった。
酒を飲んで上機嫌のせいか、レンを自分の子供のように思ってか、
おじさんおばさんからのおひねりはいつもより存外に多く、
中には、わざわざ歩いてきて頭を撫でながらお小遣いをくれるおじいちゃんまで現れたのだった。

レン:「ガウディで伝承を調べたら怖いお歌とかあったですよぉ。
    何でも良いので何か伝承とかあったら教えて下さいなの。」
   (ほのぼのホラーだった伝承歌をちらっと謳ってみせ、てへぇっと肩をすくませる。)

レンの歌に「怖い話?」と人が集まり、なにやら怖い話大会になってしまった。
雪男にさらわれた少年が、猪の毛皮を被って現れるだの、狼に育てられた少女が今も山の中を跳んで歩いているだの
山にまつわる話がいくつも聞かれたが、それほど目新しい話はなさそうだった。


レン:「後、ぬかるんだ洞窟とかを歩くので、杖か何か貸して頂けたら嬉しいですぅ♪」
   (にこぱぁっと笑顔でオネダリ。)

カーター氏:「よーっし、杖でもなんでももってけー!」
      (真っ赤に酔っ払ったカーター氏が、快く快諾(?)してくれた)

どうやら村にはあまり若い男連中が居ないらしく
ホリィやエルの周りには少女~おばさんまでの女性陣が多く集まり、
主にエルを中心にいじられるのだった。
やたらとおばさん比率が高いような気もするが。

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アーキス:「・・・・・・・・・」
(ぼけーっと村の様子を観察しながら、だらだら歩く)

歩いていると、明かりの元でなにやら作業をしている村人とであった。
荷物を縄でまとめているようだ。

アーキス:「・・ちょいちょい・・・この村・・ゴブリンとか・・猪の群れとか襲ってきたりしないの?」
(挨拶もすっ飛ばして聞いてみる)

村人:「ん? あぁ、このあたりは妖魔に狙われることはなかなかないみたいだな。 あまり旨みもないし。
    動物は…放牧に出た連中が最近時々遭遇しているらしいな。 どうやら連中・獰猛になっているようだからな。気をつけるといい。」
   (作業を続けながら応える)

ふむ、と納得したような、していないような声を挙げながらアーキスはその場を立ち去った。

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夜もふけてテーブルの上も後片付けが進みきれいに片付いてきたころ、

レン:「色々ごちそおさまでした~。レン、そろそろお休みなさいですぅ。」
   (眠くなってきたのかコシコシと目を擦り、周りにいる人達にお休みの挨拶をする。
    何度も欠伸を繰り返しながら割り当てられた部屋に向かった。)

レンが根を上げたのをきっかけに、「そろそろお開き」ムードとなった。
気がつけば暖炉のまわりに集まる人以外は捌けており、小さな子供は母親の膝で眠ってしまっている。

カーター氏:「みなさんのベッドも準備させていただきましたので、どうぞごゆっくりおやすみください。」


部屋に通されると、人数分のベッドが用意されていた。
一部簡易ベッドがあるので、カーター氏が恐縮していたが、実際の寝心地にはそれほど大きな差はないといえた。


レン:「レン、ここ~♪」
   (部屋に入ると手近なベッドに荷物をほおって確保。)

ルカ:「んじゃ、おやすみー」
(食事が終わると早々に寝床に潜り込み、ぐっすりと熟睡)

レン:「おやすみなさいですぅ。」
   (手早く着替えて終身準備。布団に潜り込むと、すぐに健康的な寝息が聞こえてきた。)

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ホリィ:「はー、寒空の下で吸うタバコってのもいいもんだーねェ。
     ・・・・ぁー、流れ星。ろまんちっくーん。」
    (外に出て、ぼへーっと星を見ながら就寝前の一服)

夜空を見上げれば星が瞬く。
明日は晴天になるな。ホリィは身震いを一つすると、部屋の中へと帰っていった。


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■深夜

エル:「くあー…。眠…おやすみー。……ぐかー……。」
   (布団に入れば3秒で就寝した)

エルがやっと解放されて寝につくころ、
アーキス以外のほかのメンバーは既に夢の中に居た。

冒険者という仕事柄か、皆寝なければならないタイミングで寝る術は心得ているようだ。

レン:(すぅすぅと健やかな寝息を立てて眠っている。)

ホリィ:(ほとんど動かずに寝ている。たまに苦悶の表情。)

アーク:(夜中にむくりと起きると窓際へ行き、外の様子を
     うかがいながら、暗い中、慣れた手つきで道具の
     手入れを行う)
    「・・・さすがにこの規模の村だと
     この時間飲める場所もなさそうだなぁ・・・
     寝る前に確かめときゃよかったか・・・」

窓から外を見下ろすと、どこで遊んできたのか魔術師が一人、今夜の宿に帰ってきた。

アーキス「・・・戻り・・・まぁ・・とりあえず・・寝るか・・」
(散歩から戻ればさっさと寝る準備、そして寝る)


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■朝

ルカ:「おはよー……て、まだこんな時間か」
   (早く寝たのでやけに目覚めも早かったらしい。
    皆を起こさないようこっそり着替えて早朝の散歩を行う)

さすがに麓とはいえ山近くの朝は寒い。
乾燥している気候のせいか朝霧は薄いが、湿った地面には霜が下りて、ときおりざくざくと音を立てている。
酪農をしている農家が多いせいか、あちこちの台所は既に稼動しているようだった。


日の出と同時刻に、アークも目を覚ます。

アーク:(明るくなる外を眺めながら軽く柔軟)
    「・・・さて久々だし感覚戻していかないとな・・・」 

爽やかな空気の中で柔軟をしていると、残りのメンバーたちも目を覚まし始めた。

ホリィ:「ぁー、おはよーさん。早いねーェ。」
    (人の動く気配で目覚める)

レン:「…ぅにゃ? 朝ですぅ? …おはよぉなの…。」
   (誰かが起きた気配にむっくりと起き上がると、目を擦りながら朝の挨拶。)

皆が動き始めた頃合に、ぼーっとした顔の剣士が目を覚ます。

エル:「………。…よしっ!おはよー!」
   (寝惚け眼を覚ます為、両頬を二度叩くと皆に朝のご挨拶)

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皆思い思いの準備を始める。


ホリィ:「フー、今日も1日いい男ー。張り切って参りましょーっとくらァ。」
    (手鏡を使い軽く寝癖直し。鏡の中の自分にニィーっと笑ってみたり。)

レン:「朝ご飯、楽しみですね~♪ 洞窟に行くのは明日だから、今日はどうするですか~?
    レンは伝承について質問しに行きたいですぅ。 …遺跡について何かあるかもしれないですし。」
   (着替えを済ませて準備万端。洗顔は水が冷たいので濡れタオルで拭った程度。
    諦めて無かったのか野望を口にした。)

アーキス「・・・・・・・・・・・」
(ひっそりと目を覚まして起き上がり。とりあえず煙草を咥えて火種を探す)

台所の臭いを追っていくと、簡単に火を手に入れることができた。
この家のおかみさんと給仕と娘が三人がかりで大所帯の朝食の準備をしている。
「まだできないからもうちょっと待っててね。」
おかみさんはそう言いながらチーズのかけらをアーキスに手渡しつつそう言うと、
ここで吸うなとばかりにアーキスの肩を掴んで回れ右をさせ、自分は山盛りのソーセージを茹で始めた。

ホリィ:「んー、寒いと身に染みるねーェ。」
    (近所をぶらぶらと歩きながら喫煙タイム)

台所から出ると、どうやら先に火を貰っていたらしいホリィが窓際で煙を吹いていた。
台所から追い出されたのもどうやら同じようだ。
太陽の光が入ってくるため、この窓際は他に比べてす少しだけ暖かかった。


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昨晩宴会が行われたテーブルに、一同が集められる。
親戚連中の顔がないぶん寂しいが、代わりに見覚えのない顔もあった。

オルト:「さて、出発は明日になりますが、私は今日のうちにしなければいけない準備があります。
     村の案内はできませんが、ご了解ください。」
    (朝食の前に、と前置きをしてメンバーに向かって告げる。)

ルカ:「ガイドの手配とかは全部そっちでやってもらえるんだっけ?
    もし今日の間に何かしといて欲しいこととかがあったら手伝うけど」

オルト:「ガイドについてはもう既に話をつけてあります。 
     ポーツという元猟師のかたを探していただければ今日のうちに話をすることもできるでしょう。
     皆さんについては本日は自由にしていただいて結構です。
     私は、教会に行って書類を届けたり、報告をしないといけませんので。」
    
料理が全て並べられると、皆は食事を始めた。
昨夜よりも更に簡素な料理だったが、たっぷりと食べることができた。


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<GMより>
レンはおひねりとお小遣いを手に入れた。(銅貨80枚程度:振込み済)
アーキスはミッション中専用アイテム「チーズの欠片」を手に入れた。
好きなタイミングで食してください。

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