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第七話(城・湖チーム)

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***** ANOTHER *****
聞こえる
また来たのか
何度も何度も 嫌な時に来る

天を仰ぎ 叫ぶ
行き場のない怒り・不安・後悔
天を仰ぎ 祈る
呼び掛けるように

**********【城・湖 チーム】**********

ユーリ:<…光源が少ない…しくじったな…あの時買い足しておくべきだった…
     「…すまないがランタン油をいくらか譲っていただきたい…。」
     (作業場からランタン油6本くらいを借り受けられるか交渉してみる。代金が必要なら支払う。)

作業員:「これから見回りかい、なら詰め所に予備が置いてあるからそこから持っていくといい。
     へへ、油出すだけでこの濃霧を解決できるなら安いもんだぜ。」

ユーリは詰め所でランタン油を補充する、6本もあれば今宵を歩き回る分は十分過ぎる量だろう。
ユーリ、シェーン、ナークの三人は砦から湖へ足を向ける。
夜の湖付近は冷え込み、防寒具がなければまともに動くことすら難しかったかもしれない。

ユーリ:「…人を軽々と弾き飛ばす…か。
     …夜では湖に落ちれば救助が難しい…。…まずは徒歩で湖周辺を探ろう…。」
     (ランタンに灯りを燈し、湖周辺を捜索)

シェーン:「さて...噂通りだとこの時間帯、この周辺に出るらしいですが...。」
     (明かりを確保しながら湖周辺を歩き、物音や様子の変化がないか察知しようとする)

周囲に気配はないか、慎重に進んでいく三人。
聞こえる音は微風によって木の葉がこすれる音、三人の足音
更に暗闇を覆うほどの濃霧が視界を悪くする。目視できて2m先だろうか…。

ユーリ:「…」
     <…あくまで霧の調査…竜でなくても何かしら見つかればいいのだが…
     (灯りと音、そして寒気を頼りに周囲を探りながら歩く)

半刻程歩いただろうか、一刻か、、、突然シェーンが足を止める。

シェーン:「待ってください...何かおかしい...?」
     (周囲に異変を感じたら、立ち止まり状況把握)

聞こえる、自分達以外の音。
その音は森の方からやってくるらしい。

ユーリ:「………」
     (警戒しつつ、あえて接近し、観察してみる)

濃霧の先にぼんやりと浮かぶ白。
光源だろうか、それが自分達へ向かって近づいてくるのがわかる。

シェーン:「......。」
     <...一体何者でしょうか...。
     (じっと相手を見据え、風貌・様子を観察する)

・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

一度、強い風が吹いた。

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ユーリ達は視線の先が何者なのか視認することができた。
昼に別れたはずのゼロ、メルディアだ。
…後ろに見慣れない少女がいる。

フィア:「・・・良かった。ひとりでは不安なところでした。
     村長から話を聞きました。あの少女は・・・ヨトナの調律師一族の末裔。
     精霊を憩わせるためになら、ほかのモノに目を向けずに突っ走ってしまうようです・・・」

メルディア:「え、フィア?どうしてここに、それにその火の玉は」

フィアが言っているのは少女のことだろうか。
メルディアはフィアに何か驚いているらしい。

少女:「お兄ちゃん達、誰?
後ろのお姉ちゃんと…お友達?」

二人のやりとりをよそに少女はユーリ達を見て呟く

風が吹く…一際強い風に木々は大きく葉を鳴らした
空気が凍った
ように感じた、そう思える程空気が冷え込んでいるのを感じる

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竜?が出没するであろう時間、三人は探索に出た。
探索の途中に居たのは偶然か、分かれたはずの仲間であった。
仲間達の中には見知らぬ少女の姿が…ヨトナ?調律師?
その少女がヨトナ村に住まう者だということはわかるが…

湖と森林部を挟んだ地点での邂逅、凍りつく空気。
濃霧のその視界の悪さから灯りに映し出されるのは6人の冒険者に1人の少女だけである。

まるで小さな世界に閉ざされたかのようだが、どうしようか。

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