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茸狩り(第三話)

天聖暦1047年 地吼の月 千年都市ガウディ 旧冒険者ギルド

ガウディ外壁近く、市街地の一角に立つ古い建物。
多少出入りが以前より増えた、と言われているそこへ、サゲクは足を踏み入れた。

サゲク:「どうも。出発前に寄って行こうと思いまして。サゲク1名。茸狩りに参加します。」
     (早朝に冒険者ギルドを訪れ、形式張った言い方で参加表明)

受付:「ああ、そろそろ時期もギリギリだからな。・・・いや、一人だって?」
   (頷きかけて手を止め、顔を上げる)

サゲク:「一人なんですよ。酒場も何件か回ってみましたが予約があったり、
     報酬が不確かだからと言われたりで結局一人でいかなければならないことに。
     それでもまぁ、これも冒険かな と」

     (と、形式張った言い方から一転、困った顔をしながら受付の人と談話している)

受付:「そうか…、まあ準備だけはしっかりしとくんだな」
    (登録用紙に記入している)

サゲク:「村に向かいたいのですが、どのように行った方がいいですかね?」
     (手書きの地図を取り出して、道の説明を頼む)

受付:「ここの道を北に行ってから、西に…こうだ。森の周囲を巡る感じだな」
   (地図の道に沿って指を動かす)

サゲク:「ありがとうございます」
     (そう言って出発の準備を整えるとギルドの外へ)

天聖暦1047年 地吼の月 『記憶亭』

サゲクはその足で『記憶亭』に向かった。
早朝なだけあって、サゲク以外の客の姿は見えない。

酒場の親父:「いらっしゃい」

サゲク:「朝早くすみません。腹持ちする食べ物をお願いします」
     (酒場に入って、朝食を注文)

しばらくして、朝にしては少々重いメニューが出てくる。

サゲク:「ついでに昼の分もお願いできますか。ライミ山に行くのですよ。
      茸を取りに。……勿論お金は払いますよ」

     (昼食も注文。少し間をおいてから最後に付け足す)

酒場の親父:「わかりました。弁当ですね」

サゲク:(朝食を食べながら、情報をたくさん持ってそうな親父にライミ山についての質問をする)
     「親父さんならライミ山で行われている茸狩りのめぼしい情報か
     何か知っていそうな気がするのですが、何かありますか?」


酒場の親父:「そうですね…とりあえず、一人で行くなら奥に行かず、浅いところで探すといいですよ。
         狼の群れなんかも出るっていいますから、無理なさらないように。
         今年は探索者があんまり居ない様で、結構茸が余ってるという話ですよ」


話し終えると、親父は昼の分の弁当をサゲクに手渡す。

サゲク:「とりあえず、村に向かう通り道の茸を探して行きますか。
     ごちそうさま。ありがとうございます」

     (昼食の分を受け取りお礼を言うと、酒場の外へ。そのままライミ山へと向かっていく)

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