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第二話

ゼロ:「・・宜しくお願いします・・。・・シェーン・・でしたよね。
・・エルとは親しくしてもらっているんですよ。・・良いヤツですよね。
・・最近見ないけど元気ですかね?・・・・・・って・・ご一緒するのは
・・初めて・・ですよね・・?・・お互い・・頑張りましょうね。」
(なぜかシェーンに気を遣って、いらぬ事まで話したり)

シェーン:「...いい眺めですね...。」
     <ほとんど危険はなくなったとは言うけれど...>
     (景色を楽しみつつも、時折何か不審な様子がないか窺う)

シェーンに話しかけるゼロ。
対するシェーンの意識は何処か、周囲に居るであろう脅威へと向けられていた。

ナーク:「・・・くはぁ~・・・・・・・・・・・・・・。しっかし、景色はとってもいいんだけど残念なことに退屈・・・だねぇ~。いい景色も見飽きるとね~・・・。」
(ふぅ~・・・・とため息をついて外の方をぼぉっと見ている。早速飽きた模様)

馬車を走らせてから5日ほど経っただろうか、
ガウディの姿はとうに見えなくなり、馬車は一本道をひたすら闊歩している。
辺りには小川に森林部、草花が風に揺られ何とものどかな風景だろうか。

ナーク:「ん~~~・・・・。ま、何ごともないことを祈るしか・・・だねぇ~・・・」
(というと、帽子を目深に被り仮眠を取る)

心地よい眠気がナークを包み込む…
馬車はまるで揺り篭の様、ナークは安らかな眠りに誘われる。

ゼロ:「・・スレイルさん。・・・湖と・・近くのヨトナ村は・・
どれだけ離れているのでしょうか・・?・・日帰り出来そうな位の
距離に・・ありますか・・・?」
(馬車を御しているスレイルへ微笑で声を掛け)

スレイル:「そうだな、ヨトナ村に行く方法は二つある。
      一つは城へ向かう道に分岐があって、そこから村へ行くルートだ。
      こっちは歩きだと昼頃出て夕暮れ前には着くだろう。
      もう一つはエイラ湖から森を抜けて直に村へ行くルート。
      こいつはルートといえるもんじゃないな…土地勘がある奴が居れば
      歩きで昼過ぎには着く事ができるが、一度迷うと中々森を抜けることができなくなる。
      霧のせいもあって下手すりゃ遭難することになるな。」

ゼロ:「・・・そう言えば・・。・・スレイルさんは・・
ヨトナ村で荷物を降ろしたり、積み込んだりとされる時・・
向こうでのお知り合いがいらっしゃるのでしょう・・?
・・・その方のお名前を教えて頂いても?・・もし村を
訪れた際には・・その方を訪ねてみようかと思っている
のですが・・・。」
(ふと思い出したように、スレイルに問いかける)

スレイル:「俺はそんなに村の連中と親しいわけじゃないな。
      まぁ村に行くんだったら村長がいるから最初に挨拶しにいくといい。」

フィア:「そうですか。・・・では、とりあえず、あちらについてからの情報収集ということですね」
    (頷きを返し、毛布を取り上げるとあっという間に眠りに入る)

それにしてもこのエルフ達、スヤスヤである。

ユーリ:「…砦周辺の野営地と…ヨトナ村…?…だったか…
      …徒歩であればどれほどの時間が掛かる…?
      ……霧から外れるほどの距離か…?」
     (ヨトナ村と野営地までの距離や方角を尋ねる)

スレイル:「んー・・霧から外れる、か。
      残念だが森一帯は霧に覆われている物と思ってもいい。
      逆に言うと森の境界線ギリギリまで霧があるんだ。」

意味深な言葉を残すスレイル、それ以上言葉は続けず昼の陽気の向くまま手綱を握っていた。

ユーリ:「…湖への風向きは決まっているか…?
      …霧は風を受けても全く動かなかったのか…?」
     (随分と長く黙考した後、静かに尋ねる黒髪男)
     <…湿った風が低温の湖上に流れ続ければ…風上とやらも怪しい…か…?>

スレイル:「風向き、か。
      基本は白竜山脈から吹き付ける乾いた風だな。北から吹いてくる。
      まぁ全部が全部北から吹いてくるわけでもないし、ここ最近の事情は着いてみないとわからないぜ。」

メルディア:「すっかり冬の空ね。灰色で重い・・・」
(周辺の様子に気を配りながら何かあれば動けるように待機し
ておく)

そう、メルディアの言う通り昼間までは柔らかな日差しが差し込んでいた空が
夕暮れになる頃には雲が空を覆い気温が急に下がるのがわかる。
季節は着実に、秋から冬へと歩み寄っていく。

日はあっという間に闇に消え、世界を黒で染めようとする…夜である。

ゼロ:「・・エイラへ続くこの道・・。・・精霊達は・・落ち着いている
のでしょうか・・・・。」
<・・霧の精霊・・全てを白に・・覆うのでしょうか・・?
・・・闇も・・光も・・・自分すらも・・・・・。>
(独り言を呟いた後、目を瞑ると両耳に集中し精霊との交信を行う)

精霊:「……」

精霊の応答はない。
闇を駆け抜けるように風の精霊が颯爽と抜けていく。
後を追うように緩やかな風が吹いた…。

シェーン:「今日はここまでですか...えっと、まずは火を...。」
     (野営地につくと馬車を降り、野営の準備にとりかかる)

フィア:「・・・見張り分担は任せます。わたしは、言われた通りに。」
    (信頼を込めた瞳で、静かに微笑み、手際よく食事の支度に取りかかる)

シェーン:「このまま朝まで何もなければいいんですけどねぇ...。」
     (焚き火の傍に腰を降ろし、周囲の警戒を始める)

スレイル:「そうだな、もうじき動物達は冬眠の時期に入る。
      今は腹を一杯にする為走り回ってる時期だから俺達も気をつけないとな。
      油断してたら熊の胃袋に入っちまう。」

冗談じみた口調でスレイルが薪を放り込む。
何処からか狼の遠吠えが聞こえてくる、冗談ではない。

メルディア:「闇は本来安らぐために黒くあるもの。それが白
いとなったら中にいる者たちはどんな者たちであれ平穏を奪わ
れていそうだけど」
(消え入りそうな笑みを浮かべて答えながら、周辺の音や気配
に気を配っておく)

ナーク:「うぃ~・・・っしょ。見張りだ見張りだ~。キアイいれていくぞ~。」
(装備一式を確認すると周囲に意識を配って敵の気配を察知してみる)

ユーリ:「…」
     (一言も発さず、周囲を見張っている)

ふと、ナークは森林の奥にある双眼と視線がぶつかる。
白く光る眼は視線を交差させると踵を返し森の奥へと入っていった…


フィア:「よどんで、動かない白い闇・・・
     どんな生き物が白銀の霧の仲にいるんでしょうね・・・」
    (野営の火を見つめながら、呟くように隣に声をかける)

隣には焚き火から出た火の粉が中をクルクルと回っている。
笑っているようにも思えたが判断する間もなく火の粉は闇へと消えた。

途絶えることの無い炎、それは野生にとって脅威であり、
人に取っては外敵から身を護る為の盾であり、矛でもある。
冒険者達の見張りの成果もあり、獣達は馬車へ近づくことができなかった。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・

そしてガウディ出発から一週間が過ぎる頃、ようやく宿場町に辿り着く。
宿場町ディールス、砦修繕工事の影響もあり街は人で栄えている。
冒険者達はここで一泊し、翌日エイラフォートへ向けて出発することとなる。

ディールスの施設には宿屋、酒場、道具屋、武器屋などが建っており、
商人や冒険者、雇われ人など様々な人が行き交っている。
スレイルは宿屋の厩舎で馬の世話をしているだろう。

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