MM:「濃霧調査」_Turn011

MOHG Miru <miruani@hotmail.com>
Thu, 13 Aug 2009 12:30:34 +0000


遅くなってもうしわけない、濃霧調査担当GMです。
もうすぐ濃霧調査を企画してから一年が経とうとしています(
MOHGのリニューアルが始まる前に終わらせたいと思う今日この頃
それでは冒険者達の行動結果をお伝えいたします。

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この濃霧をすぐにでも消し去る方法、それは暴走した負の力を抱える大精霊ウルを亡き者にするということ。
震える唇をキッとかみ締め、目の前の精霊は冒険者達にそう告げた。

> シェーン:<まさか、あの時ナークさんが感じた負の感情というのがこの状況を…?>
>     「……。」
>     (前回の調査に思いを巡らせつつ、精霊たちの怒りの原因についての回答を待つ)

アリーシャの言葉、放っておくか、活動自体を止めるか…。
冒険者達の目に映る精霊の姿は頼りなく、今にも崩れ落ちそうな砂の城に似ている。

> ユーリ:「…精霊ウルを殺す方法だが…問題外ではないか…?
>      …二度目、三度目の憎悪が今後起こった場合…其れをウル以外の誰が集める…?
>
>      …あんた…狂気を他者に押し付けなくても霧を維持することが出来るのか…?
>
>      …不可能なら…二度目からは打てる手立ては無い…。」
>     <…殺すべきでない相手と戦って、殺されてやる気も無い…。>
>      (無愛想に、捻くれたコメントをポツリ。)

アリーシャ:「……100歩譲っても無理ね。私の力じゃ全ての精霊を押さえ込むことは不可能だわ。」

> フィア:「・・・では、前者しかありませんね。
>      論外でしょう。人の生活の為に犠牲を払うのは人であるべきです。」
>     (拍子抜けするほど穏やかに、おっとりほほえむ)
>     <大精霊ウル・・・エイラの魂か・・・どんなひと、・・・なのでしょうね。>

> ゼロ:「・・この地を守っている精霊を手にかけるなんて・・とても出来ません。
> それは・・みんなも同じですよね?・・・・アリーシャ・・ウル様が取り込んだ
> 力は・・逆に他の体へ移すことは出来ないのでしょうか・・?・・例えば・・
> 僕たちの体なり・・他の物なり・・。」
> (思案顔を続けながら、ぼそり、と思いついたことを口に出し、アリーシャへ視線を向ける)

アリーシャはゼロ、フィア、ナーク…そしてニーディを一瞥し首を横に振る。

アリーシャ:「出来ない事はないけれど、力を移した瞬間彼岸花が咲(裂)く事になりそうね。
       壊れないよう、力の一部を取り込んだとしてもまともに動くことすら叶わないと思うわ。」

> ユーリ:「…理由があって…人を敵視しているのか…?
>      …これは先ほどの『城が現れたから』ではなく…人に敵意を向けた理由だが…。」
>
>     (一旦ここで区切り、精霊達は築城当時のことを知っているか、そして其れが怒りと直結しているかを確認する。)

アリーシャ:「…どうかしら、ね。明確な意思はこの力に感じ取られないわ。」

> ユーリ:<…言うべきか…?…今の人への敵意はただの八つ当たりなのだが…反応は血の気次第か…。>
>     「…砦は古代の魔法で隠されていた…。
>      …聞いた話ではその原動力として精霊を魔力に強制的に転化していたそうだ…。
>
>      …地震で一時的に現れた砦を調査していた冒険者一団がその装置を一部破壊したため隠匿魔法の効果が消えた…。
>      …現代の人間は精霊に害意をもって装置を使うつもりは無い…。
>      …そもそも、この機能は現在の技術では再現出来んらしい…修理してもただの砦だ…。
> …砦を破壊しようと思わんことだ…精霊のお前達はどうなるか解らん…。」
>
>      (『暴れるなよ』と釘を刺す締めくくりで精霊の反応を窺う。)

アリーシャ:「安心なさい、城を崩せるといったのはあくまでも例え話よ。
       例え話が本物にならないようにこの霧で抑制しているわけだし、ね。
       ……ただ」

アリーシャ:「当時その魔法の為に酷使された精霊達はどう考えているかは察するわ。
       ヒトの時代は代わったと聞く、けれど感情ってそう簡単に切り替えられるものではないでしょ?
       それにこの力は理由がどうこうあって動くようなものじゃないの。
       そうね…貴方達は体験したことあるかわからないけど、意識が塗り潰されていくような感じ。」

> メルディア:「アイーシャさん、だったわよね。あなたはニーディにどんな力があるのか知っているのかしら?」
> (ニーディの手に巻いた風を思い出しながらアイーシャに尋ねる)

アリーシャ:「アリーシャ。
       …ニーディは本人も言っていたと思うけれど、調律ができる。
       幼いのもあって調律を完全にできるとは言えないけど。」

> メルディア:「調律と言っても、具体的にはどんなことをするのかちょっと分からないわね。
                一体どうするの?私たちに手伝えることはあるかしら?」
> (ニーディに尋ねる)

ニーディ:「みんなとお喋りしたり、仲良く遊んだりするの。
      だからお姉ちゃん達もできるよ」

> メルディア:「ウル様のお手伝い?ニーディはどうすればウル様を助けてあげられるか知っているの?」
> (ニーディに問いかける)

ニーディ:「うぅん、わからないけど大丈夫!」

胸を張って答える少女。平然と当たり前のように答えるニーディにアリーシャが溜息を吐いて補足するように言う。

アリーシャ:「私達精霊と話し、接する事がこの子にとって日常なのよ。
       それがどれだけ難しい事なのか知らないものだから言えるのね。」

そこのお兄ちゃんだってできてるよ!とゼロを指差し主張するニーディ。

アリーシャ:「…それで、貴方達はウル様とは争いたくない、かといってこの霧を維持されても困る…といった様子だけど。
       どうしたいのかしら?」

あえてニーディの言葉を無視するアリーシャ。
アリーシャが冒険者達に向き直る際一陣の風が辺りに吹き荒ぶ。

> フィア:「わたしひとりで考えても答えが見つからないのであれば・・・
>     (ちら、と冒険者達に視線を走らせ、アリーシャに視線を戻して軽く頷く) 
>      ・・・仲間を頼れば良いのです。
>      たぶん、わたしたちは、その為にここに来た・・・」

> フィア:「みなさんは、いかがです?
>      何か他に、手段はないでしょうか。」
>     <霧を退かせるのはわたし達の仕事・・・ニーディを護ることは、あのひと達への約束・・・>
>     (凪いだ湖面のように静かな瞳を向け、軽く翡翠の耳飾りを揺らす)

> シェーン:「大精霊の命を人間が奪ったら、それこそ余計な軋轢を生みかねない
> ですねぇ…。そういえば、荒れている精霊たちをどこか別の場所に移動させるこ
> とは可能なんでしょうか?で、そこで怒りが静まるのを待つ…それなら少なくと
> もここが霧で覆われることはなくなるかと…。何か特別な方法があるのであれば、教えてもらいたいんですが…。」
>     (ウルを倒すという案には首を振った後、ふと思いついたように尋ねてみる)

> ユーリ:「………霧を使うにしろ…それ以外にしろ被害がこの地から外れてしまえば良い……か…。
>      ……ここの精霊を全て森の外へ移動させる……。
>      …精霊がこの地に如何あっても必要であれば…健康な他所の精霊を替りに連れてくる…か…?」
>     (しばらく、唸りもせず考え、思いついたことをそのまま話す。)

> シェーン:「その場合、どのような場所だったら精霊たちは移ってくれるんでし
> ょうか?そもそも鎮めなければならない精霊たち全てを移せるような場所がある
> のか…といったところですが…。」
>      (眉をひそめつつ、浮かんだ疑問を投げかける)
>
アリーシャ:「…なるほど、人間の都合ごもっともな話ね。
       残念だけれどそれはできない話だわ。
       沢山の暴れ牛を全部まとめて別の場所へ移動できる?
       ウル様はその暴れ牛の手綱を一人で持っているようなものよ。
       言い方は陳腐だけれど、一言で言えば手一杯なわけ。」

> シェーン:「精霊を動かす…ということは、やはりここや移動した後の土地に何
> らかの影響が出てくると考えてもいいわけ…ですね?例え移動した場所で溢れ出
> る力を抑えたとしても…。」
>      (顎に手をやりながら、難しそうな顔のままで問いかける)

アリーシャ:「無理矢理移動させてあぶれた暴れ牛が、手綱から放れて農村に突っ込んだと思えばいいわ。」

目を細めてユーリとシェーンを睨みつけるアリーシャ。
二人は背筋に寒気が走るのを感じるだろう。

> フィア:「・・・・・・。」
>     <ファルクス王国最後の城・・・ああ、あの時、その先を見ることができていたら・・・。>
>     (ふと、白い指先を宙に滑らせるようにして考えに沈んでいる)

> ゼロ:「・・大精霊・・ウル様・・ですか・・。・・彼は一体・・何を司る方
> なのでしょう・・?・・・・この湖に居を構え、周辺の精霊達の上位に位置するとすれば・・
> さしずめ・・このエイラの湖の主・・と言う所なのでしょうか・・?」
> (大精霊ウルの名を聞き、興味深げな表情で顎に手を当てて思案顔)

アリーシャ:「えぇ…ウル様は氷の化身。
       夏はエイラの恵みを全ての生物へ、冬は春の目覚めの為生物達に安らかな眠りを与える
       この地に住まう精霊の統括者よ。」

> ゼロ:「・・何れにせよ・・僕たちはウル様に会う必要があると思います・・。
> ヒトへの憎しみを溢れさせようとしているのなら・・会うのはかなり危険かと
> 思いますが・・皆さんの意見も・・ウル様に会わねば・・始まらない事・・ですよね・・。」
> (アリーシャを含め、メンバーそれぞれを見つめながら頷き)
>

> ゼロ:「・・妖魔から身を守るためにとは言え・・精霊力を利用した装置を作った事は
> ヒトの身勝手さから来るもの・・。・・ですが・・・・それでも・・当時の城の人々は・・
> ・・それしか・・その方法しか・・身を守るすべが無かったのです・・。
> ・・・ウル様の怒りを鎮める為に出来ること・・・きっと・・あると思います・・。」
> (苦渋の表情で、ゆっくりとアリーシャに向けて言葉を選びながら投げかける)

ニーディ:「アリーシャお姉ちゃん、ニーディもウルさまとちゃんとお話しがしたいよ。
      お姉ちゃん言ってたよね?精霊さん達と仲良くするには
      ちゃんとお話しを聞くこと、話す事が大切だって!
      ニーディはお姉ちゃんの、ウルさまの話をちゃんと聞きたい!」

ニーディの声が辺りに響く。
涙を滲ませた少女は湖の寒さのせいか、乾燥した風の中に居たせいか声が掠れている。
ふと周囲を取り巻いていた風が止む。アリーシャがニーディの様子に気付いたのだろうか。

アリーシャ:「そう、そこまで……」

地面擦れ擦れに浮き冒険者達へ向かうアリーシャ、そしてユーリの目の前で止まる。
アリーシャの射抜くような視線がユーリを見据える。

アリーシャ:「これから話すことは一度しか聞かないわ。よく考えて、答えて。」

アリーシャの羽が大きく羽ばたく。右手を勢いよく広げると視界が明るくなった。
………月、見上げれば月が顔を覗かせている。

アリーシャ:「私はこれからウル様の居る場所へ貴方達を連れて行くつもり。
       そこへ行けば貴方の言う他の場所へ移動すると言う手段が通るかもしれない。
       通らないかもしれない。」

アリーシャ:「手段を提案する前に暴走した力に食い殺されるかもしれない。」

私も、ニーディも含めてね。 と言い加えるアリーシャ。
アリーシャの体を翡翠の光が包み込む。

アリーシャ:「会いに行くか 行かないか」

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