Re: MOHG参加申請(らいと@インクス)
MOHG_GM <gmml@tmohgw.twinstar.jp>
Wed, 15 Oct 2008 18:47:00 +0900
どうも、MOHGのGMです。
風邪を引いてしまって、対応が遅れました。
申し訳ない。
まずはようこそMOHGへ。
インクスの基礎データのみ作成いたしました。
さらに追加で所持金やMePを決定いたしますので、冒険者ギルドのほかのPCの記述を参考に、冒険者登録のロールをお願いいたします。
5th終了時の所持スキル、レベル、所持品なども分かればお知らせいただければ。
(すべて元通りにはなりませんので、あらかじめそう思っておいてください)
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ガウディの中心部より随分離れた所に、その古い建物はあった。
周囲には市民階級の家が雑多に立ち並び、少し視線を巡らせれば外壁が間近に見える。
この辺では大通りにあたる道に面しているのだが、周囲と比してもやや異質な雰囲気である。
出入りする者もまばらで、これが何の建物なのかとすぐに判別つく者は少ないだろう。
答えを求めるなら、扉の近くに掛けてある木製の看板を見に行かなければならない。
少しの階段を上った先、そこには申し訳程度にこう記されていた。
『旧冒険者ギルド』
この建物がまだ新しかった頃、ここは冒険者ギルドの拠点として活動していたのだという。
今の冒険者ギルドのように、かつてここも多くの冒険者と依頼人で賑わっていたことだろう。
本部が今の冒険者ギルドに移ってからも、ここは冒険者ギルド派出所として活動している。
しかし、往時の様な賑わいは無い。ただ、静謐の中にその姿をとどめているのみである。
ギルドの中に入ると、図書館のような静かさに驚くことだろう。
扉の開閉する音が室内でやけに響く。室内は薄暗く、窓からの明かりが数条、床に眩しい光を落としている。
それでも、改めて室内に目を向ければ、そこが一応冒険者ギルドの体を成している事が分かる。
話し合いの為のテーブルに椅子、依頼用の掲示板、地図、本棚、その他諸々が広い空間を贅沢に使っていた。
依頼用の掲示板にあるものは、どれも本部で見たものか、子供の使いばかりな様だが…
「依頼を受けに来た冒険者かね?」
しゃがれた声を掛けてきたのは、奥にある受付のカウンターで書き物をしている男である。
やや小柄で、年齢は初老といった所だろう。背は丸く、動きもさほど敏速とはいえない。
ぼさぼさにした黒髪まじりの白髪の上にベレーを乗せ、鼻には黒ぶちの丸眼鏡を乗せている。
「ここで依頼を受ける気なら、冒険者の登録手続きをしてもらわなくてはならんよ。
本部の方で登録してるかは知らんが、あっちと情報を共有している訳じゃないからな」
言うと、受付の男は少し書き物の手を止めて、自分の肩を片手で軽くもみ始めた。
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